日々の暮らしは心とは別に往く。泣き叫び血を吐いて喉でそれでも水を飲む。そんなものなんだからと知ってはいても経験はしていてもなかなか難しいものです。





王様の耳はロバの耳を叫ぶ穴が無い訳じゃない。それを人に見せるのは難しい。だって結局それは言うべきじゃない、不愉快なうなり声でしかない。誰だって俺んとこの王様がロバの耳なんだぜなんて知らない方が気楽だし知りたいとも思わないはず。うっかり穴を覗き込みかけたりしても気の迷いだったよと思うんだよ、実際見ちゃうと。王様の耳はロバの耳。王様の耳はロバの耳。繰り返し繰り返しがなり声を上げても、声を上げた本人すら聞きたくない。それはロバの耳してるのが俺んとこの王様だからって事を知りたくないからだったり、汚い声だったり、理由は沢山ある。ボクの場合、一度穴に向かって叫んでおけば、それで治まるから叫んでみたりして。叫び続けてみたりして。そうしてどうにか保つ均整。どうにかこうにか処理をして。どうにかして荒れ狂うのを沈めて、そうしておくと息が出来ないと苦しむ回数も度合いも少なくて済んで。


カウンターがラス1になったなーと思った。
ビックリだなー。


あと1、あと1、あと1って遠い。
…それでも色んな事にあと二歩足りないオレよりマシだろ
なんて思って夜が更けて。


朝が遠いなあ。


眠れるかなあ。


夢も見ないで、眠れるかなあ。