ボクの見た夢

吐血が酷い。朝起きから始まるから流石に衰弱してきた。



考える力が無くなって何か無いか考えて山岳やってた時に教えられた喝を入れる方法を試したら結構どうにかなったりする。体には良くないのは知ってるけど四の五の言ってる場合でもなかろうと思う。



罪の度合いは誰でも違う。年齢で区別されるべきものじゃない。
だけど年齢も一つの秤でもある。
幸せの形や笑う沸点や興味の対象、罪の度合い。
価値観はみんな違う。60歳だから常識があるとは限らない。13歳だから非常識とも限らない。




10歳までは天才ってよく言うけどボクもその部類。天才じゃなくなったから親の興味は失せたんだと思ってたな。記憶力にも自信があったし嫌な子供だったのも事実だ。鼻持ちならない子供だった。親の事しか考えてなくて競争にも興味が無かった。興味がないのに学年どころが学区でTOPの成績で引く手あまたの塾からの勧誘だった。月謝授業料必要ありませんからうちに遊びがてら来てください。母親はそれを今でも覚えている。尋ねてはいない。嬉しかったのかどうでも良かったのか。それでも母より明らかに馬鹿だったから母からすれば不満だったろう。



うちの家系は馬鹿は存在しない扱いになる。
母方も父方もだ。



だからボクは今は居ない存在。
相続放棄の手続きはとっくに済ませてある。父方母方両方ともだ。
両方とも親に求められたしボクはそうしてある。
だから帰る場所は無い。ボクに「家」はない。
ボクがオベンキョを辞めた時に家はボクにはないんだと覚悟は決めた。
決めた事は変わらない。変更しないし出来ないし。




だから色んな事に慎重になった。答えを決めたら変えられない性分。














愚かな夢を見た。




冬の寒い朝。目が覚めて。体温を感じて抱きしめて。でもコーヒーを入れて叩き起こすわけ。そして不機嫌そうな人を尻目に「掃除しなきゃ」って言いながら。ソファーに座ってる人に「足位あげて」って言いながら掃除機かけたり床ふいたり。不機嫌な人に「休みにしかできないんだから」って発言。ご飯を作って会話そんなにしないで食べて。洗濯物を干しながら猫はボクのそばにきて。誰かはパソコン触ったりテレビ見ながらザッピング。そして背中合わせに座ってストーブ見て。ゲームは得意じゃないからゲームをしてるのを横で見ながらその日何杯目かのコーヒー飲みながら猫を撫でて。晩御飯作って食べて。又ゲームしたりしてるの眺めて。テレビで映画やってるよと声をかけて猫を撫でながら少し飲んだりして映画見たり。ああ寝なきゃって。何かしてるんならしてたらいいよと眠りについて。少ししてモニターの明かりに照らされてる人を見てよろよろと起き出して横に座って抱きしめて眠って。目が覚めてお弁当作って。週が始まって。



朝と夜だけ顔を見て一緒にご飯食べられなくても。



一日が終わる時に一番最後に聞きたいのは貴方の声
一日が終わる時に一番最後に見たいのは貴方の顔




一日が始まる時に一番最初に見たいのは貴方の顔
一日が始まる時に一番最初に聞きたいのは貴方の声



そんな夢を見た。









あたしの悪夢はそれだ。