朝からコヒばかり。湯を沸かしながらやかんを眺めていたら嗚呼俺この先独りなんだなと未来が垣間見えた気がした。小鳥が五月蝿い。列車の音が通り過ぎて。俺は何時まで此処で過ごせるんだろう。突っ立って流れる河を眺めてさめざめと涙を流すだけの未来か。






あら困ったわねえと思ったり。柔らかく穏やかにゆっくりと重箱の隅をつつく性格だから、あら困ったわねとあからさまに行動する訳ではないんだけど。どうしよっかなーと思ったりしながら。結構時間は経たな。まぁ多分何も出来ないままなんだろう。突っ立って流れる河を眺めてさめざめと涙を流すか、突っ立って流れる河を眺めてさめざめと涙を流したいのに涙が出なくて喉元かきむしって血まみれになっても涙が出ないや、になるか。まぁ…基本泣かないからなあ。人前で泣いたのは4回だけだと数えてみて笑うしかなかった。物心ついて人前で泣いたのは4回か。多いのかしらん少ないのかしらん。



何かがちょっとばかり、本当にちょっとばかり足りなくて、全部全部ダメなままで。そんなGWだった。ちょっとばかり足りない。全然足りない方が諦めはつくよね。ちょっとばかり足りないって最悪に足を引っ張るな。全然足りなくて大騒ぎする方が余程マシだよね。ちょっと足りないってのは最悪だ。さいやくさいやく。今のボクさいやくー。ハハハ。


それでも何となく光が見えた気がしたんだけど。
気が付いたら光の点が見えなくなっていて。
暴れ狂う自分を羽交い絞めにしながら。
どうしちゃったんだろって思いながら。


もうちょっとなんだけど。
もぅちょっとなんだ絶対。
もうちょっとなんだよ頑張れよ。



そのもうちょっとが果てしなく遠い。




そんな夜です。

貴方の隣、いいですか。
貴方の隣、いいですか。


繰り返し一人で呟いたら
自分の声の小ささに驚いた夜。



そうして、朝は来るわけだ。
黄金は終わって日常が始まる。